御社では、社員を対象にしたハラスメントのトレーニングを行っていますか? 行っていない、あるいは以前したことがあるが、最近はしていない場合は、トレーニングをすることを強くお勧めいたします。
なぜなら、アメリカ企業でハラスメントの事件が続発しているからです。最近では、ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ事件が有名です。アメリカでは年間で7000件近いハラスメント訴訟の申し立てがあるそうです。
会社が率先してハラスメント防止のためのアクションを取ることで、訴訟リスクを大幅に低減できます。もし訴訟された場合は、以下のようなダメージがございます:
- 会社の経済的な損失(弁護士費用と和解の費用―大変な金額になります)
- マネージメントの時間的損失と担当者の精神的負担 (経営者は膨大な書類に目を通さねばならず、またその書類の内容も誹謗中傷に満ちた書類であり、人によってはストレスで精神的な異常を起こす人もおります)
- 企業イメージの大幅な低下
- 職場全体の生産性、および労働意欲の低下
では、どんなトレーニングがいいのでしょうか?
以下の要素がないと効果的なトレーニングとは言えません。
- ハラスメントに対する全社員を対象にした意識調査
- 会社のハラスメントに関する企業規定の検証
- Managerレベル以上を対象にしたハラスメントを起こさない目的のトレーニング
- ハラスメントを受けた際のアクションの取り方についての、社員全員を対象にしたトレーニング
3と4は、それぞれ1時間くらいのトレーニングだと思います。あまり長いと逆効果です。
ぜひ御社がハラスメントの訴訟で苦しめられないように、毎年一度のトレーニングを実施してください。