副題:401(k)にかかるコストを知らねばならない
- 指標
401(k)の費用は、総資産つまり401(k)プランで運用されている資産(プランアセット)にかかるパーセンテージで判断されます。まずは御社のプランではこの数値が何パーセントかご存知ですか?
私が調べましたら、ある記事では、以下のような記述がありました:
小規模なプランー1.4%
中規模なプランー0.85%
大規模なプランー0.5%
御社のレベルはどのあたりになるでしょう? 昨今、この401(k)のフィーが高すぎるとして、裁判沙汰になることも多いようです。また、Feeは、ファンドのパーフォーマンスにかかわらず毎年必ずかかってくるものです。
また、%だけで判断するのではなく、実際に何ドル支払っているのかを理解するのも重要です。30万ドルの総資産に支払っている経費と300万ドルに支払っている経費では、パーセンテージで後者が低くても、後者のほうが、割高に支払っている場合があります。
- コストがどこに表示されているか?
401(k)のFeeのDisclosure Statementというものがあります。これは一年に一度はプランに参加している人に提供を義務付けられているそうです。「じゃ、これを見れば良いですね?」答は残念ながら否です。
- 何か難しいのか?
401(k)の費用は、大きく次の三項目に分かれており、一部の費用しか開示されないからです。
- Plan Administration Fee
これはプランの毎日の記帳作業、会計、法務、信託作業などに対してかかる費用です。
- Investment Fee
401(k)の投資にかかる費用です。つまりどの株に投資するのかなどのインベストメント・アドバイザーの費用になります。こちらにはミューチュアルファンドにかかる12(b)1のフィーなども含まれます。
- Individual Service Fee
オプションとしてつけられているローンなどのサービスにかかる費用になります。
これらの3つの種類の費用が発生しており、なかなかトータルで何パーセントを支払っているのかはわからないのです。
- 解決方法
御社のHR部門の社員に依頼して、401(k)の費用をプランの担当者に確認させて知るのが一番早い方法です。もしすぐにわからない場合は、弊社にご連絡してください、担当者が調べることができますので、御社の401(k)がリーズナブルなのか、そうでないのかがわかります。リーズナブルでないと判断された場合は、交渉してください。交渉すると安くなるオプションを提示してくれる場合が多いようです。
日系企業にとっては、401(k)とはなかなかわかりずらい仕組みです。諦めないで、じっくり対応して、会社と社員にとってベストのプランを選択しましょう。もちろんフィーが安いだけで決めるのではなく、総合的に決定してくださいませ。取引の回数が多いファンドでしたら、当然フィーは高くなるでしょうし、あまり中身をいじらないファンドでしたら、その逆になるはずです。