私は、長い間個人の消費者に製品を供給する会社と仕事をしてまいりました。そんな会社の経営者に常に関心の高い分野は、商品ラインアップごとの利益率です。どの商品が利益に一番の貢献をしているのだろうか? この質問に関連しての質問としては、「新製品を、すでに出回っている製品が陳腐化しないようにどうしたら市場に導入できるのでしょう?」があります。
多くの企業はもちろん新製品を導入すること自体に関してはうまく行いますが、利益にあまり貢献しない商品をラインアップから外すことに関しては得意ではありません。私はいつもクライアントには、以下の数値を計算するように勧めています。
粗利率(gross margin) x在庫の回転数 (inventory turnover) = 粗利回転価値(GMROI)
英語での正式名称は、Gross Margin Return on Inventory になります。
多くのビジネスパーソンは、往々にして粗利率(GM%)にしか注意をはらいません。しかしながら本当の重要なKPIとはグロスマージンがいくらで、その在庫が一年に何度回転するかなのです。
下記の表をご覧になってください。Aの商品は6割の粗利率ですが、一年に一度しか回転しません。しかしCの商品は粗利率は4割しかありませんが、3回回転します。GMROIで見ますとCはAの二倍の貢献度になるわけです。もちろんその他の要素を考える必要がありますが、この例でわかりますようにGMROIは、商品グループの構成を考えるために大変有益です。いくら景気が良いときでも、在庫をどのように管理するかで企業の運命は大きく影響を受けるのです。
GMROIはEフォーカスで議論する一例のKPIです。これらのKPIを使用してCDHはEフォーカスというコンサルティング・サービスでクライアントのビジネスマネージメントを援助します。E フォーカスにご興味のあるかたは、Dennis Pierce まで([email protected] または 262.784.4040)ご連絡してくださいませ。日本語での
お問合せは、藤本光まで([email protected] または630 295 0215)お願いいたします。
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