破壊的なInnovationに備えるには
御社がもしFinancial Analystを雇用しているのなら、あるいは読者がFinancial Analystならこの記事を読む意味があります。
今までの仕事:
いままでは財務諸表や、オペレーションから提出されてくるさまざまなリポートをエクセルを使って表にするのが主な業務だったように思います。さまざまなリポートとは営業担当者別の売上高であったり、受注残であったり、部門ごとの人員数であったりするわけです。
この財務諸表の情報とオペレーションの情報をエクセルにまとめて、比較検討する。そしてそれを上司に提出するわけです。
「どうもこの製品の利益率が急に低くなっている。」「この営業担当者の成績が落ちている。」いままではそんな情報、分析を重ねて、会社は意思決定をしていくわけです。そこで一人雇用しないといけない。
これからの仕事:
筆者は現在ハーバード大学でデータ分析のオンラインコースで仕事の傍ら勉強させてもらっています。そこで強く感じるのは、以下のポイントなのです:
- データ分析の分量が幾何級数的に増えているし、アルゴリズムを使ったAIが大きな力を発揮している
- 日本でも大阪ガスのデータ分析部などが大変注目されていますが、より広範囲にデータ分析が求められ、より経営の中枢にかかわる度合いが増えている
- インダストリーの情報がより簡単に、素早くダウンロードできるようになり、自社がいる業界の平均値などとの比較がより簡単にできるようになっている
- データは手入力はどんどんなくなり、データ自体を取り込むことでこのデータ分析ができてきている
まさしくデータ分析でビジネスの成否が決まるといっても過言ではない時代になっています。
取らないといけないアクション:
いくつか改善のポイントはあるのではと思います:
- 外注化のメリット・デメリットを考える(分析作業や、ベンチマーキングの作業が自動化でき、より経営の意思決定に時間を傾注させることができる。)
- 手入力の作業をできるだけ減らし、ソフトを使い自動的にデータを吸い上げて表を作成するようにする。実は多くのソフトが販売されています。
- ポイントは財務の情報とオペレーションの情報をどれだけ包括的に分析できるかです。このふたつの情報の連携ができればできるほど、経営の真髄が見えてきます
いかがでしょうか? 時代はどんどん変わります。破壊的なイノベーションが起きてきますので、ぜひその波に飲み込まれないように今から準備しましょう。