クロスボーダーライフをサポートする

クロスボーダーの生活を考える上で、二重国籍という問題を避けるわけにはいきません。最近表記のような運動がインターネットの上で起きていることを知りました。今回は、少し税金を離れて、二重国籍という問題を考えてみたいと思います。ちなみにここで使用しているイメージは、この運動を主催されているグループの方が作成されたと思います。Websiteは、イメージをクリックしていただくか、https://tinyurl.com/3knhxhwt でたどり着くことができます。

この運動は、日本人が自らの意思で外国籍を取得する際、自動的に日本国籍を失う現在の日本の法律を変えて欲しいという法務省への嘆願活動です。「国籍法第11条改正を求める有志の会/Action Group for “Always Japanese”」では、「外国籍を取得してもルーツは日本に変わらない」と書かれています。また「国籍を失うことで、個人の日本人としてのアイデンティティと尊厳が傷つけられ、幸せを求める権利も侵害されてしまいます。」とも書かれています。5万人ほどの人が署名をされている関心の高さがうかがえる運動のようですね。

私が、米国市民権を取得して、日本の国籍が消失したのが、今から15年くらい前です。ロースクールで勉強しているときに移民法などのクラスも取りながら、国籍を考えました。そのときにこれからアメリカでビジネスを本気でやるためにも、もう祖国には帰らないんだという不退転の決意を持つ意味で私は米国籍を持ちました。もうひとつは、永住権のポジションでアメリカで生活をしていくと、子供が「私の親はアメリカに住んでいるのに、なんで永住権という立場を維持するのだろう?」、「アメリカから最後は出ていくのかな?」と思ってもらいたくなかった。言い換えれば、子供にアメリカ人として、しっかり生きていって欲しいと思ったからだ記憶しています。もちろん上記は、私個人の考えで、アメリカ人にならなくてもアメリカで大成功する外国人もたくさんいるでしょうし、永住権者の子供で、アメリカでしっかり生活されている立派な子供たちはたくさんいるでしょう。あくまで個人の独断と偏見でした。

もし二重国籍を許してくれる法律だったら、クロスボーダー生活者にとっては、二国間の移動と滞在が非常に楽になる点が最大の違いになるでしょう。米国永住権を米国外に住みながら維持するのは、非常に無理があるのは、読者はよくご存じでしょう。二重の国籍を維持できるのであれば、期間を気にせず日米を行き来できます。これは、そのようなライフスタイルを維持したい人には大きなメリットとなるでしょう。

「祖国」に対する心の問題は、やはり非常にセンシティブな問題だと思います。アメリカ人になっても大谷翔平が活躍すると非常に誇りに思い、オリンピックでも日本の選手を知らないうちに応援してしまいます。それはやはり個人の「心」の問題であり、絶対に無視できないファクターになると思います。

税金面でも影響は少ないながら、国籍による違いは日米ともにあります。税金だけでなく、社会のいろいろなところで、違いがあるので、国籍法を変えると、これら各種ルールへの影響を考えないといけないので、国籍法を変えるのは、そう簡単にはできないかもしれません。しかし「祖国への思い」は、個人的には、私は非常に共感できるポイントです。クロスボーダーの生活者は日米の「架け橋」となり、日米両国に多大な貢献をして、かつ苦労をされてきた人達だと思います。そんな人たちのために、良い方向に向かって欲しいというのが私の率直な意見です。その意味でこの運動には賛同します。運動に携わっている方、ぜひ今後とも頑張ってください。

CDHでは米国在住の個人の税務申告作成のサービスを行う傍ら、これらの人たちのさまざまな問題点、疑問点を解決、説明すべく日々努力しております。またこれらの人たちが抱える問題は日米の税法をはじめ、移民法、生命保険、リタイアメントのルールなど複雑、多岐にわたります。この記事は複雑な税法や、複雑な規制をできるだけ簡単にポイントだけを理解してもらう目的でお伝えしています。したがって例外もたくさんあります。また、お読みになる時点ではすでにルールが変更されているリスクもあります。最新のルールは、下記よりお問合せください。また実際にアクションを取る場合は、必ず税務・法務などの専門家と相談をしてください。

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