永住権放棄際に金融機関へ確認すべき3つのポイント

永住権を放棄して日本に完全帰国する際、「どの金融口座を残しておくべきか?」「口座の整理が必要か?」と考える方も多いでしょう。そこで最初に確認すべき重要なポイントは、「そもそも米国内の口座を帰国後も維持できるかどうか」です。永住権を放棄することで米国の非居住者となり、金融機関の扱いが変わる可能性があるため、帰国前に各金融機関の「非居住者への対応方針」を理解し、それに基づいた計画を立てることが重要です。この記事では、米国永住権放棄前に金融機関に確認しておくべき3つのポイントについて説明します。  ...

Tax Credit: Inflation Reduction Act: インフレ削減法を最大限に活用する

イリノイ州金融専門規制局 (Illinois Department of Financial and Professional Regulation: IDFPR) はイリノイ州電力庁 (Illinois Power Agency: IPA) と提携して、インフレ抑制法を通じて利用できる税額控除について、公認会計士に情報を提供しています。今回はその中から抜粋して紹介させていただきます。 インフレ削減法に基づいて利用できる数十億ドルのエネルギー効率化およびクリーン...

永住権放棄時に考慮すべき国際相続のポイント

米国の永住権を持つクロスボーダー人が永住権を放棄する際、計画的に対処すべき要素のひとつは「相続」です。これには主に2つの観点があります。一つは、税法のコンプライアンスを遵守すること、もう一つは、出国税を回避するために純資産200万ドルの限度を超えないように管理することです。この記事では、日米クロスボーダー人にとって知っておくべき国際相続の一つの側面についてお話しします。   日米間の相続税・贈与税の違い  ...

輸送費の資産計上計算方法について

多くの会社が日本にある親会社や日本以外の海外にある関係会社から在庫を購入されておられるのではないでしょうか?海外から在庫を輸入されると大きな輸送費が発生します。会計上では在庫購入にかかった輸送費は在庫の一部として資産計上し、在庫が販売された際に売上原価に計上される必要があります。しかし、商品を購入した際に輸送費を各商品に按分して(在庫の重さや金額等で按分)在庫の価格を算出する方法ですと、商品を購入するたびに按分計算をする必要があり、作業がかなり煩雑になります。しかし、この輸送費を各商品に按分する以外の方法でより簡素化した方法を取ること...

米国税務の基礎、遺産税と贈与税

米国に永住している、または市民権を持っている多くの日本人、とくに退職を控えている、またはすでに退職している方々は、自分がこの世を去る日について準備することが必要です。 ところが米国に住む日本人があまり馴染みのない分野の一つが、米国の相続税や贈与税に関することです。特に、日米間の税制の違いが大きな課題となります。これらの違いを理解していない、またはこれらの違いを乗り越えるためにプロフェッショナルと連携しない場合、配偶者や子供、相続人の財務状況に大きな影響を与える可能性があります。...