日本のiDeCo(個人の確定拠出年金)海外からの参加可能に

クロスボーダーライフをサポートする 2022年5月から、海外居住者でも国民年金に任意加入していれば、日本のiDeCoに加入ができることになりました。[i] iDeCoとは米国の制度で言いますとTraditional IRAに似た制度です。今回は、この制度を米国居住者が利用した場合について考えてみましょう。 iDeCo...

海外金融口座の未報告―IRSに違反者を告発した際の褒賞制度

クロスボーダーライフをサポートする FBARと呼ばれる海外金融口座をDepartment of Treasury(IRSの上部組織)に意図的に報告をしなかった場合は、未報告の海外金融口座の合計残高の50%あるいは、2021年度のレベルで$129,210のどちらか高いほうのペナルティを払わないといけない規定があります。[i] 意図的つまりWillfulにです。 2018年2月に法改正が行われて(The Bipartisan Budget Act of 2018)、従来からある内部告発者報奨制度(IRS Whistlelower...

イリノイ州Back to Business 助成金の発効

ビジネス向けのCOVID-19 Relief追加施策 J.B. プリツカー イリノイ州知事は、経済活動復興のための総合的な施策を発表しました。これには2億5千ドルのBack to Business (B2B)助成金というものが含まれています。本経済活動復興計画は、主にコロナウイルスパンデミックの影響を大きく受けた小規模ビジネスを支援することを目的としています。B2B助成金の資金はAmerican Recovery Plan Act (APRA)から調達されます。 利用可能な資金...

現預金及び小切手管理

現預金及び小切手管理が正しくされているか考えられたことはございますでしょうか?今回は現預金及び小切手の正しい管理についてお話させていただきたいと思います。 小口現金 小口現金とは、日々発生する会社の経費を精算するために少額の現金を手元で管理しておくことです。急な消耗品購入等で現金が必要になるということもあるかと思います。小口現金は、タイムリーな精算で社員の立て替え負担を減らせるメリットがありますが、盗難防止のためのセキュリティ強化が必要などといったデメリットもあります。ではどのようにして小口現金管理を行うのが望ましいのでしょうか?...

日本にある金融資産を報告するForm 8938とFBARの違い

税務上の米国居住者は、日本を含めた米国外の金融資産をアメリカ政府に報告しなければなりません。そして、その保有資産の種類や額に応じて申告方法が変わります。TurboTaxなどのソフトで確定申告をされる場合に注意しなければならないのは、ソフトに含まれているフォーム(Form 8938)と、含まれていないフォーム(FinCEN Form 114)があるために、FinCEN Form 114の申告が見落とされがちなことです。たとえば、From 8938でしっかりと申告義務を果たしている人でも、FinCEN Form...