駐在員が絶対に知らないといけない個人税務知識

クロスボーダーライフをサポートする   今回は駐在員が知らないといけない米国税務知識を3点選んで説明します。以下の通りです: (1,) 401(k) に加入できないなかでの、個人でのIRA・Roth IRAの利用 (2,) 日本に帰国してももらえるソーシャルセキュリティのベネフィット (3,) 日本の退職金の米国課税の問題点とその解決法   1、401(k)...

米国贈与税は払わなくて良い

クロスボーダーライフをサポートする 米国居住者のために米国の贈与税の基礎を解説します。   1, 基礎概念 米国税務と日本の税務で大きく違うのは、米国では贈与をする側、つまり贈与者が贈与税の申告と贈与税の支払いの義務があります。日本は逆で受贈者にこれらの義務があります。このポイントは忘れないでください。次のポイントは、殆どの人が贈与税の支払いをしない点です。こちらは生涯非課税枠があるからです。このポイントは後述します。   2, 贈与税・基本コンセプト (1)...

海外金融資産報告―Streamlined Procedures

クロスボーダーライフをサポートする   1, Streamlined Proceduresとは 海外金融資産が過去6年間で未報告あるいは報告漏れがあり、かつそのために過去6年間でIRSに提出している税務申告書で課税所得が低くリポートされていた人が利用できるのが、Streamlined Proceduresです。報告漏れとは、生命保険や、簡易保険の口座を入れるのを忘れていたなどで、全ての口座を漏れなくリポートしていなかったような場合です。まずは過去6年間(すでに申告済みの年)で問題があったか否かで判定されます。...

日本に美田を残すなー米国永住者の遺産相続

クロスボーダーライフをサポートする   米国居住の米国永住者が日本に資産があり、その資産を米国の子供に贈与、あるいは相続したときの国際課税について説明したいと思います。わかりやすく説明するために、ケーススタディの形式をとります。   1, ケース...

ペナルティなしの海外金融口座問題の解決法-Delinquent FBAR Filing Procedures

クロスボーダーライフをサポートする   今回は、Delinquent FBAR Submission Procedures(「延滞海外金融口座提出方法」)と呼ばれる海外金融口座の未報告問題の解決方法について説明します。この方法ではペナルティがかかりません。   1, この方法を使用できる条件 簡略化して説明すると4つの条件があります: (1) 過去6年間で海外金融口座の未報告の事実 (2) IRSから未報告の通知が来ていない、あるいは、IRSから調査されている状況でない (3) 過去の税務申告書(Form...