【証券会社比較】 日本の非居住者は日本の証券口座を維持できる?

アメリカに渡る前から持っている証券会社の口座を、特に出国手続きする機会なくそのまま維持している人は少なくないと思います。少し前までは、このように日本国外に住んでしまう、つまり日本の非居住者になると、日本の証券口座は閉鎖しなくてはならないのが定説でした。そうなると、せっかくの資産が運用できなくなってしまいますので、その資金を日本においたままにしておく価値があるのか、とお考えになる方もおられるでしょう。最近は、証券会社のサービスも向上し、日本の非居住者であっても口座を維持できる場合もあるようです。といっても、そのままの状態で維持できるわけ...

棚卸の監査手続き

在庫を保有されている会社はかならず少なくとも一年に一回は棚卸を行われておられるかと思います。棚卸を行う際、会計士が立ち会っているのをご覧になったことはございませんでしょうか?在庫を保有されている会社の棚卸に会計士が立ち会う作業は監査の中でも非常に重要な作業です。監査人が棚卸に関してどのような手続きを行うのかを理解することで、棚卸の重要性、目的、正しい棚卸手続きを理解していただくことができ、スムーズに棚卸作業を行うことができるかと思います。 棚卸の重要性...

クリーンエネルギー推進税額控除

気がつけばもう11月。CDH会計事務所があるイリノイ州アイタスカ市では、木々の葉っぱも散っていて、寒くなったり暖かかったりと季節の変わり目を感じます。今年は10月17日が個人確定申告書の延長後の期日であったため、期日に向け黙々と仕事をしていると、気が付いたら秋が通り過ぎていこうとしています。どおりで、子供たちが「着る服がない。」と毎朝叫んでいるわけだと思い、週末に子供たちの服を買いに行きました。レジでお会計をしていると、レジのお姉さんが、「ここのブランドは、サステナビリティを重要視しているブランドなんだよ。いい買い物をしたね。」と教え...

IRSが奨励「四半期予定納税対応は年内に」

2月に入り、今年も残すところわずかです。日米をまたにかけるクロスボーダーのみなさま、来年の抱負は決まりましたか?アメリカで新年を迎える場合、日本のような仕事納めもなくお正月も元旦のみですし、新年まもなくという臨場感をなかなか持てないですね。でも、よいのです!2023年のことを考える前に、まだ12月のうちは2022年のタックスリターンに対して出来ることはないかを考えましょう。来年の1月17日Dueが到来する最後の四半期納税(予定納税)の最終調整、これがまだ残っています。 過少納税にはUnderpayment of Estimated...

IRSからの最新ニュース 2023年度の年金制度:拠出金大幅増額

個人が 2023 年に 401(k) プランに拠出できる金額は、2022 年の 20,500 ドルから 22,500 ドルに増加します。伝統的な IRA への控除可能な拠出、Roth IRA への拠出、セーバーズ クレジットの請求の適格性を判断するための所得範囲もまた、2023 年にはすべて増加します。 <2023 年の変更点> 401(k)、403(b)、ほとんどの 457 プラン、および連邦政府の Thrift Savings Plan に参加している従業員の拠出限度額は、22,500 ドルに引き上げられます。 IRA...

クリスマスプレゼントに税金はかかるの?

あっという間に、2022年も最後の月になりました。この時期になると、町はイルミネーションで包まれ、色々なところでホリデーイベントがあり、テンションも上がってきます。楽しいホリデーシーズンなのですが、今回はホリデーシーズンにちなんだ税金のお話しをしようと思います。 この時期、会社のホリデーパーティーがあったり、大切なお客様を接待する機会が増えるのではないかと思います。その接待費は、損金算入可能なのでしょうか。大企業から個人事業まで、接待交際費の取り扱いは同じなのです。...

ストリームラインで一番気を付けること

いままで以上に厳しいNon-willfullnessの証明 クロスボーダーライフをサポートする 海外金融口座の未報告の救済方法で、非常に良く知られているのがStreamlined Procedures(ストリームライン)です。居住状況により二種類に分かれるこの方法は、納税者の過去の海外金融口座の未報告を直す大変有効な方法として、2012年にはじめられてから今まで多くの人に利用されてきました。...

海外金融口座のご報告、未報告発見時に取るべきアクション

クロスボーダーライフをサポートする 海外金融口座の誤報告、未報告を発見したときに取るべきアクションを説明します。 誤報告 すでに報告していた数字が間違えていた場合のことを言います。この場合は、次のステップを取られるようにしてください。 正しい金額、正しい為替レートの確認 正しい数字の基となるサポート資料を確保、保管するーつまり銀行のステートメントのコピーや、Websiteで示している為替レートのコピーなどです。同時に誤報告の原因を自身でじっくりと考察しておく 過去のFBAR(6年)と該当する場合は、Form...

Health Saving Account (HSA)のトリプル非課税

クロスボーダーライフをサポートする Health Saving Account (以下“HSA”)には、3つの非課税という性質があり、アメリカの他の様々な優遇税制制度と比較しても珍しいくらいに素晴らしい制度です。医療費をできるだけ抑えたいという人のためには必須知識であるこの制度を説明します。 3つの非課税とは、(1)拠出時に非課税、(2)投資期間中の増加分も非課税、(3)医療費として引き出す場合も非課税の3つです。 拠出時に非課税...

年末ジャンボ宝くじにグリーンカード保持者が当たったら、課税されるの?

今年2022年の日本の年末ジャンボ宝くじ(第945回全国自治宝くじ)は、1等と前後賞合わせてドーンと10億円です。1等だけでも7億円で、23本も当選します。発売期間は11月22日~12月23日まで。この記事が出る頃は、まだ発売期間中ですね。抽せん会は、東京オペラシティ・コンサートホールにて。大晦日12月31日に、オーケストラの年末特別コンサートと共に開催される、一大イベントのようです。新年を迎えるのによい企画ですね。...

米国税務の基礎 退職年金からのRMD

IRS: 内国歳入庁は、72 歳以上の人に退職年金からの引き出しを開始するよう促しています。1950 年以前に生まれた方は、退職金制度と個人退職金制度の資金から、最低限度必要な引き出しを始めなければならない締め切りに直面しています。この締め切りを守らないと多額のペナルティが課されますので注意が必要です。 <Required Minimum Distribution:必要最低引き出し額 (RMD)> 多くの退職金制度や IRA 口座の所有者はまだ働いている場合でも72...

老後準備の推進

老後準備の推進 『老後2,000万円問題』が日本で話題になった2019年、アメリカでも老後に向けた年金プランの確立等、老後の準備の促進を目的としたSECURE Act of 2019が施行されました。SECUREは、Setting Every Community Up for Retirement Enhancementの略です。 バイデン大統領は昨年末の12月29日に、更に老後資金の貯蓄額の増加、年金プランの規則のシンプル化等を目的とするSECURE 2.0 Act of 2022に署名しました。その中から伐採してお話しします。...

固定資産の棚卸

在庫の棚卸は毎年されているかと思いますが、固定資産の棚卸はされておられますでしょうか?固定資産管理の一部として固定資産の棚卸を行うことは非常に重要です。しかし、固定資産の棚卸が行われていなかったために、正しい調整を入れておらず、固定資産を処分しようとした際、固定資産台帳にその固定資産が見つかないということもあり得ます。今回は固定資産の棚卸を行う目的と方法についてお話させていただきたいと思います。 固定資産の棚卸を行う目的 固定資産の棚卸の目的は主に下記となります。 1)保有する固定資産の正確な把握...

FSA (Flexible Spending Account) とアマゾンのFSA STORE

2023年の幕開けで、Healthcare FSAもスタート。FSAアカウントをお持ちの方は、今年中にコミットした金額を使い切らなければなりません。このアメリカの税制優遇は、自己管理と計画性があればとても有利に働いてくれる制度ですが、使い切れずに終わってしまったり、もっと高額に設定しておいて節税すればよかった・・などと、なかなか使いこなすのが難しいと思う人が多いようです。そんな方に活用していただきたいAmazon FSA SHOPをご紹介します。 1.毎年30億ドルが没収されている 「使うか失うか (“use if or lose...

Charitable Remainder Trust (CRT) の仕組み

クロスボーダーライフをサポートする Charitable Remainder Trust (CRT)を使い、節税ができます。今回はその仕組みをわかりやすく説明します。CRTは、自身の財産をIrrevocable Trust (取り消し不可能信託)に寄付して、存命中は、Distributionを受け、自身が死亡したときに、希望する慈善団体に寄付できる仕組みで、IRSが認めている多くの合法的な節税の仕組みを利用できるものです。3つの側面で、CRTの仕組みを説明します。 信託を作り、自身の財産を寄付...

日本の年金をアメリカに報告していない場合の対応

アメリカ国外にある銀行口座や証券口座を持つアメリカ居住の日本人が、その残高や口座番号をアメリカ当局に報告しなければならないFBAR (Foreign Bank Account Report)という申告があることは徐々に周知されつつありますが、日本で受け取っている日本の年金をアメリカ当局へ報告しなければならないことはまだまだ認識されていないようにみえます。このような所得の未申告に関してはどのように対応すればよいのでしょう? 1.時効にあわせ過去にさかのぼり申告...

プラグイン式電気駆動自動車のクレジット:Clean Vehicle Tax Credit

納税者は、使用またはリースのために購入した新しい適格な車両ごとに控除を請求できますが、控除を受領した後の再販はできません。 クレジット額の範囲は、2,500 ドルから 7,500 ドルです。 車両の事業用使用割合に起因するクレジットの部分は、納税者の一般事業クレジットの一部として扱われます。残りは、通常の税金と AMT (IRC Sec. 30D) の両方を相殺できる返金不可の個人クレジットとして扱われます。 参考:Thomson Reuters 1040 Quickfinder Form 8936...

米国のお金持ちがどうして含み益のある資産を寄付するのか?

クロスボーダーライフをサポートする 米国では、お金持ちの多くは、含み益のある資産を寄付することで節税をしています。もし読者が、出国税の目的で資産を減らしたいと思われていたり、米国に長く住む前提で、寄付による節税をお考えであれば、ぜひこの記事を参考にしてください。 含み益のある株や不動産をお持ちの場合、販売をしたらキャピタルゲイン税(譲渡益税)が発生します。連邦税のキャピタルゲイン税の最高税率は23.8%です。つまり寄付の為に現金化する場合には、まず自身で税金を支払わないといけないのです。...

FBARとForm 8938の違い

クロスボーダーライフをサポートする FBAR(Report of Foreign Bank and Financial Accounts)とForm 8938(Statement of Specified Foreign Financial Assets)を対比することで理解を深めてもらいたいと思います。 対象資産項目 自分で保管しており、金融機関には預けていない証券は、FBARでは報告対象ではありませんが、Form 8938では対象です。 米国の金融機関の外国支店に保管している金融口座はFBARでは報告対象ですが、Form...

アメリカの遺書、トラスト、プロベートを理解しよう(1)

クロスボーダーライフをサポートする クロスボーダー生活者がアメリカで亡くなることも当然あります。そんなときに家族に迷惑がかからないように、アメリカの遺言、プロベート、トラストの仕組みを理解しましょう。今回から、数回にわけて説明したいと思います。 人が亡くなったらーアメリカのケース...

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