2月に入り、今年も残すところわずかです。日米をまたにかけるクロスボーダーのみなさま、来年の抱負は決まりましたか？アメリカで新年を迎える場合、日本のような仕事納めもなくお正月も元旦のみですし、新年まもなくという臨場感をなかなか持てないですね。でも、よいのです！2023年のことを考える前に、まだ12月のうちは2022年のタックスリターンに対して出来ることはないかを考えましょう。来年の1月17日Dueが到来する最後の四半期納税（予定納税）の最終調整、これがまだ残っています。
過少納税にはUnderpayment of Estimated Tax by Individualのペナルティが発生します。来年の本番タックスリターン時に、「実は納税額が足りていなかった。。」という結末は避けることができるのです。そのためには、今のうちに2022年納税額見積を計算して、納税額が少なそうであれば税金を来年1月17日までに税金を支払わねばなりません。その見積もりをどうやって計算するの？IRSが使いやすいツールを提供してくれています。
繰り返しますが、2022 年の最後の四半期納税の支払い期限は、2023 年 1 月 17 日です。IRSは、11月22日発行のニュースレターで、IRSが提供するTax Withholding Estimatorとよばれる源泉徴収見積りツールを納税者は年内に利用して早めに対応をすることを奨励しています。このツールは、勤務する会社からの源泉徴収で納税が足りているか、あるいは追加の納税が必要か、また、新しいW-4フォーム（現在の雇用主へ自分の税金を源泉徴収してもらうように依頼するための書類）提出する必要があるかなどを判断するのに役立ちます。
過少納税を防ぐには、いくら納税をしておくのでしょう？
- 今年度の見込み税額として、今年度の確定税額の90％以上を納めること、あるいは
- 今年度の見込み税額として、前年度の確定税額の100％を納めること（前年度のAdjusted Gross Incomeが$150,000を超える場合は、前年度の110％を納めること）
つまり、ほとんどの方は、前年度のタックスリターンを確認し、その確定税額の100％以上（あるいは110％以上）の金額を支払えばよいのです。
また、前年度からの変化を把握しておくことは重要です：
- 2022年度はChild Tax Credit、Child and Dependent Care Tax Creditが減額された
- 2022年度のPremium Tax Creditの資格拡大があったので、控除をとれる可能性がある
- 2022年のインフレ削減法（Inflation Reduction Act of 2022）を通じてClean Vehicle Creditをとれる可能性がある
- 毎年Standard Deductionを選んでいる人は、2022年においては寄付控除Charitable Deductionができない
IRSにはInteractive Tax Assistant (ITA)というツールもあり、各種のTax DeductionやTax Creditに自身が適格なのかを質問することが出来ます。オンラインで匿名で質問することが出来る便利なツールです。
最後の四半期予定納税が必要かどうかの調べ方についてまとめます：
- 2021年度のタックスリターンをみて、2021年度の確定税額を確認する。
- Tax Withholding Estimatorで2022年度の税額見積もりを確認して、2021年度の確定税額と比べてみる。
- 要納税の場合はForm 1040-ESを使用する。
- オンラインPay Onlineで納税する。
- 確認事項がある場合は、Interactive Tax Assistant (ITA)やTax Withholding and Estimated Tax, Publication 505を利用する。
予定納税についての詳細は過去の記事『予定納税ってなに？自分には関係ある？』で紹介しています。
参考：
https://www.irs.gov/newsroom/get-ready-now-to-file-your-2022-federal-income-tax-return
https://www.irs.gov/forms-pubs/about-form-w-4
https://www.irs.gov/individuals/tax-withholding-estimator
https://www.irs.gov/newsroom/what-taxpayers-need-to-know-about-making-2022-estimated-tax-payments
https://www.irs.gov/pub/irs-pdf/f1040es.pdf
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