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グリーンカード放棄と帰国時の注意:年金受給

グリーンカード放棄と帰国時の注意:年金受給

日本への帰国を控えてソーシャルセキュリティ、401(k)や IRA、そして保険年金等の課税方法について心配されている方もいらっしゃると思います。米国居住者として受給するか、米国非居住者で日本の居住者として受給するかによって税金が大きく変わります。 1.米国居住者として受給する場合 <Social Security Benefits> 全ての収入がソーシャルセキュリティの場合は非課税ですが、例えば 独身者(Single) で申告の場合、その他の収入との合計が$25,000 から$34,000 まではソーシャルセキュリティ受給額の...

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国際結婚カップルのための税金ガイド: 最初のタックスリターンで選ぶべき申告ステータス

国際結婚カップルのための税金ガイド: 最初のタックスリターンで選ぶべき申告ステータス

4月のタックスシーズンがやってくると、多くの新婚カップルが初めての税金申告に直面します。特に国際結婚をしたカップルにとっては、グリーンカード保持者の花子さんとアメリカ人の夫マックスさんのように、デンマークでの夢のような新婚旅行から米国の税法の複雑さに立ち向かうまで、国際カップルに特有の門出があります。...

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個人情報の盗難と失業保険の不正受給

確定申告の季節となりましたが皆様はもうお済みでしょうか。これからがIRSをかたるメールが送られてきたり電話が掛かってくる、いわゆるIdentity TheftやTax Scamの時期でもあります。誰かがあなたの社会保障番号を含む、盗んだ個人情報を使用して、不正な還付を求める確定申告書を提出するのは犯罪です。IRS から還付に問題がある可能性について通知を受けるまで、自分が個人情報盗難の被害者であることに気づかない可能性があります。 また、各州で組織犯罪組織が盗んだ個人情報を使用して申請する不正な失業保険申請が急増しています。...

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IRSが狙い打つ、高額所得者

IRSが狙い打つ、高額所得者

IRSは高額所得の非申告者を対象とした新たな取り組みを開始しました。その対象者たるとのことです。 税務コンプライアンスの向上と公平性の確保に向けた継続的な取り組みの一環として、IRSは2017年以来連邦所得税申告書を提出しなかった高額所得納税者に焦点を当てた新たな取り組みを発表しました。これはIRSがW-2や1099など金融機関から情報を受け取っているにもかかわらず納税申告書を提出しなかった人たちです。 Inflation Reduction Act (インフレ抑制法)が制定されるまでIRS...

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2024 年の個人納税申告書の更新

2024 年の個人納税申告書の更新

  2024年4月15日の税務申告期日に向けて、2024年3月19日にIRSは、確定申告書ガイドラインを発表しました。IRSでは、IRSのウェブサイト上の様々なツールを活用し、スムーズな申告ができるよう推奨しています。下記に今回出たガイドラインを、私の意見も入れながら皆さんに共有したいと思います。また、IRSで提供している情報やツールのリンクも付けていますので、ご活用ください。 ガイドライン Form W-2やForm...

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米国税務、還付金の状況確認

米国税務、還付金の状況確認

確定申告を終わらせ、既に還付金を受け取られた方もいらっしゃるかと思います。もしまだでしたらIRSのサイトから状況を確認することができます。IRSがIR-2024-53で詳しく説明していますので下記に抜粋してみました。 <IR-2024-53より> 毎週何百万件もの税金の還付が行われる中、IRSは2月28日、納税者に対し「Where’s My Refund」の最近の改善について通知しました。 IRSのサイト で詳細な情報を提供しており、払い戻しのステータスを確認する最良の方法です。 このツールは、連邦税申告書の受領に関する IRS...

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国際相続~日本の親から相続を受けたときに米国居住者が知っておくべきこと~2024年最新情報

国際相続~日本の親から相続を受けたときに米国居住者が知っておくべきこと~2024年最新情報

2023年に日本の親からの相続を受けた米国永住権者(を含む税法上の米国居住者)は2023年度のタックスリターンで申告が必要になるかもしれませんのでお読みください。 あなたの国際相続はIRSへの報告義務があるのか? もし日本の親から相続で米ドル換算で10万ドル以上の遺産を受け取る場合、アメリカの税務局(IRS)にその事実を報告しなければなりません。これには不動産、証券、現金など、あらゆる種類の財産が含まれます。この報告は、Form...

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グリーンカード放棄と帰国時の注意:不動産の売却

グリーンカード放棄と帰国時の注意:不動産の売却

日本への帰国を控えて不動産を売却される方もいらっしゃると思います。米国居住者として売却するか、米国非居住者で日本の居住者として売却するかによって税金が大きく変わります。   1.米国居住者として売却する場合   <個人使用の主たる住宅、または年間15日未満の賃貸> 主たる住居の売却は、納税者が以下の場合を除いて納税者の申告書に報告されません。 キャピタルゲインがあり非課税枠を超える場合 キャピタルゲインがあり、非課税枠で除外しないことを選択 売却によるフォーム 1099-S を受領した場合 <主たる住居とは> 納税者が...

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アメリカで離婚を考えたら知っておくべき税金知識 申告ステータス

アメリカで離婚を考えたら知っておくべき税金知識 申告ステータス

アメリカでの離婚は単に個人間の問題ではなく、法的および財務的な複雑さを持つプロセスです。特に、税務はしばしば見落とされがちですが、離婚においては非常に重要な要素です。アメリカ市民と結婚してグリーンカードを取得する多くの日本人は、タックスリターンをアメリカ市民である配偶者に任せがちで、夫婦合算申告をしていても一度も申告書を見たことがないという場合も少なくないでしょう。この記事では、離婚が予見される場合に知っておくべき重要ポイントのなかから「申告形態(Filing Status)」について説明します。 申告形態と年末の婚姻状態...

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後発事象について

会社の帳簿を締める際、期末日までに発生したすべての取引を記帳するということに重点を置いて決算作業をされておられるかと思います。しかし、期末日以降に発生した事象でも期末の財務諸表や開示に影響を与え、期末日まで遡って財務諸表を修正しなければならないことがあることはご存じでしょうか?今回は期末日以降に発生した重要な事象、後発事象について述べたいと思います。 後発事象とは?...

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個人情報の盗難、進化する詐欺の手口

個人情報の盗難、進化する詐欺の手口

これらの文章はIRSからのOutreach Connection, April 23, 2024から抜粋・翻訳しています。 <Ghost Preparers> IRS とSecurity Summitのパートナーは、人々に虚偽の納税申告書の提出を奨励し、貴重な個人情報を盗む悪徳税務作成者について納税者に警告しました。 納税時期に毎年見られる一般的な問題は、「ゴースト申告書作成者」が現れ、納税者に資格のない税額控除や給付金の利用を奨励することです。...

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あなたの会社も対象かも!?法人代替ミニマム税の新しいルール

5月は立夏で夏の兆しが見え始める頃という意味があるそうです。弊社があるシカゴ近郊もだんだん暖かくなってきました。今回は法人代替ミニマム税(以降代替ミニマム税)についてお話ししたいと思います。代替ミニマム税はTax Cuts and Jobs Actにより2018年より廃止されていましたが、Inflation Reduction Act of 2022により2023年度の申告より再び復活しました。対象は過去3年の利益の平均が10億ドル以上の企業ですが、この金額については複雑なルールがあるため、あなたの会社も対象になるかもしれません。...

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グリーンカード放棄と帰国時の注意:金利と配当

グリーンカード放棄と帰国時の注意:金利と配当

米国に銀行口座や投資口座を残したまま日本へ帰国される方もいらっしゃると思います。帰国されてもグリーンカードを放棄するまで移民法上も税法上も米国居住者として金利や配当を米国に申告しなければなりません。一方、日本でも米国グリーンカードを持たれている日本国籍の方が帰国されると、米国からの収入として日本でも確定申告をしなければなりません。 1.グリーンカードを放棄するまでの金利・配当の申告...

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マイナンバーカード、海外転出者でも申請更新可能に。5月27日からスタート

マイナンバーカード、海外転出者でも申請更新可能に。5月27日からスタート

マイナンバー法等改正法の関係規定が2024年5月27日に施行されることに伴い、マイナンバーカードに関連して以下のような改正があります。デジタル庁「河野大臣記者会見(令和6年4月9日)」の中で述べられたポイントは4つ。4点を簡単にまとめたあと、特に海外(日本国外)転出者に関わるであろうポイント1点目と4点目について補足を述べます。 まずは、マイナンバーとは何かについて正しい知識をこのリンクから: デジタル庁『よくある質問:マイナンバー(個人番号)について』...

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IRS 独立審査局に税務問題に関する支援を依頼

今までのブログで“IRSから通知が来たらどうする”、そして“税金で納得出来なければ裁判に”とIRSとの対応について説明してきました。今回は更に進めて納税者が IRS の決定に同意できない場合、どう対処したらよいのかについて説明させていただきます。 (Tax Tip 2024-47から抜粋) 納税者がIRSの決定に同意できない場合はIRS 独立審査局にケースの見直しを依頼できます。このオフィスは IRS の他の部門とは別れています。審査官は納税者が提出したケースを審査し、納税者と非公式に面会し、公平かつ偏見のない方法で納税者の立場と...

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過年度の損益修正について

12月また3月決算の会社は決算が終了し、また監査やレビューを受けていらっしゃる会社も監査とレビューが終了し、ほっとしたのも束の間2024年度も第二四半期も終わりに近づき四半期決算作業の準備にかかられているかと思います。しかし、たとえ昨年度の決算が終了しても、今年に発生した事象で昨年度の財務諸表を修正しなければならないことがあるのはご存じでしょうか?今回は過年度の財務諸表を修正しなければならない事象についてお話させていただきます。 会計方針の変更...

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家族間での不動産の賃貸について

皆様米国で不動産の賃貸を行い、所得が発生した場合は、所得税申告書で報告の義務があるのはご存じかもしれません。 但しご所有の不動産をお子様やご両親へ低料金または無償でお貸しになっているというケースもあるかも知れません。 この場合の税務上の取り扱いはどの様になるかご存じですか? まず、家族間の賃貸であっても市場適正価格での賃貸が行われており、借り手がメインに使用する家屋としての賃貸の場合、他人に賃貸を行う場合と同様に賃貸期間全て賃貸扱い、それに伴う費用等も控除(所得から差し引ける)対象となります。...

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米国のLGBTQI+同性婚の課税を理解する

米国のLGBTQI+同性婚の課税を理解する

  毎年6月は、「プライド月間 (Pride Month)」です。2024年3月14日に、札幌高等裁判所と東京地方裁判所がそれぞれ同性婚を認めない現行法が違憲であるとする判決を下しました。これは、日本における同性婚の法的承認に向けた大きな一歩です。これにより、政府は同性婚を合法化するための具体的な法的措置を講じる必要性が強調されています。この記事では、同性婚の課税に焦点を当てて執筆します。...

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CI: IRSの刑事捜査部門

CI: IRSの刑事捜査部門

CI特別捜査官が如何に活動しているかを示す面白い記事が出ていましたので紹介します。 日付: 2024年5月24日 <Headline> 元ボルチモア市の州検事マリリン・J・モスビーは、電子監視付きで12か月の自宅監禁を言い渡され、不動産価値の90パーセントの没収を命じられた。 <判決内容> メリーランド州グリーンベルト —...

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