皆さんはおそらく「クラウド」という言葉、サーバーをその「クラウド」へと移行する利点について耳にした事があるかと思いますが、多くの中小企業の経営者にとってはこの移行は、まだまだ難しいステップのようです。
クラウド上に、企業サーバーのバーチュアル(仮想)コピーを作成するには、どうしたらよいでしょうか?またどのように管理し、維持していくべきでしょうか?
もし主にファイル保管用として、サーバーを使用している場合、Microsoft Office 365のSharePointテクノロジーを活用すると、クラウドへの移行は非常に簡単です。SharePointを使う事で、社内のファイルを従来のサーバーでファイル共有するのと同じように、クラウド上でファイルを保存する事ができます。また、他にも多くの利点があります。その一つには、世界中のどこからでも、インターネットにアクセスできる環境さえあれば企業のSharePoint ウェブページにログインする事ができ、ファイルにアクセスする事ができます。
オフィス以外の場所からファイルにアクセスする際、使用しているコンピューター上、ファイルにアクセスするためにのデバイスに、Microsoft Officeがインストールされていなくても、ウェブページから直接ドキュメントを開いたり、編集したり、保存する事ができます。またSharePointを利用して、企業ミッションや評価を共有するためのページを作ったり、アナウンスメントや、カレンダー上でイベントの共有、または社内での重要な書類を共有する「イントラネット」を構築する事もできます。
安全面でご心配されているのであれば、ファイル・フォルダ、またはSharePointサイトの一部、もしくは全体の閲覧を許可された人のみ、アクセスできるようにできる設定もあります。
役員レベルの情報を保管しておきたい場合は、他の従業員からは見えないよう、役員のみ閲覧できるように設定する事が可能です。世界中のどこからでも情報にアクセスする事ができれば、セキュリティ上の懸念が生じるでしょう。その場合は、ユーザーがログインする際に2種類の認証を条件として設定する事もできます。1つはログインに使用するパスワードですが、2つ目はログイン後に携帯電話に送信される認証コードを入力する方法です。
価格に関する懸念はどうでしょう。SharePointはコストパフォーマンスが高く、マイクロソフト社が追加し続ける多くのOffice365の機能・技術を含む標準的なマイクロソフトプランの一部として提供されており、これらの素晴らしい機能を、ユーザー1人に対し、月額20ドル前後の金額で使う事ができます。Office365を導入している企業は、SharePoint用にライセンスを取得後、1TB(または1,000GB)の容量を確保できます。その後、ユーザーを追加することで、1人のユーザーごとに、1GBの容量が追加されます。これは小規模企業で使用する場合、SharePointの容量不足を懸念する必要はなくなります。容量が足りなくなる可能性があれば、月額料金の追加で容量を追加する事も可能です。
クラウドへの移行、SharePoint、又はOffice 365に関してご質問等ございましたら、いつでもご連絡ください。
スティーブ ウェギング
スティーブは、2014年からCDHに在籍しているITマネージャーです。DeVry 大学にてネットワーク通信管理学士号を取得し10年以上の業界経験をもっています。